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執筆者の写真Midori Ono

必死にやらなくてもいい。

更新日:10月28日

ピラティスで『ハンドレッド』というベーシックなエクササイズの動きがある。

初心者にとって、 最初から腹筋を入れて首を持ち上げた状態で、100回数えるまでこのポジションを維持するの は、容易ではない。大抵の人は、『首が痛くなりました』と、このエクササイズに苦手意識を持ってしまう。


『まだ筋力がついていないので、首が痛くなったら途中で休憩して、また復活してくだ さい』とアドバイスしても、毎回首が痛いと嘆いている方も少なくない。なぜ、無理をするのか 質問したところ、『クラスのみんなが必死で頑張っているのに、自分だけギブアップできな い』とか、『途中でやめることは、手抜きをしているような気がする』という。

  

日本人の価値観の中に、『和を乱さない』、『頑張ることは美徳』というのは確かにある。

し かし、この場合、何でもかんでも一生懸命にやることだけが、正解ではない。健康になるために エクササイズしているのに、怪我をしたり、毎回苦痛を伴なってしまっては、本末転倒だ。ピラティ スを学ぶ目的の1つは、その動き自体を理解し、エクササイズを体感し、体を整えて体幹をしっ かりと作ることである。必死に100回まで達成するかということではない。つまりは、回数が問題ではなく、1つ1つの動きの質を向上させることが大切である。  


我々の生活や人生を振り返って、いろんな面でただ必死に頑張っていたことは多くあるのではないだろうか?いまや、その癖に気づいて改善することは大変重要である。自分のコンディションによって、『意識的に微調整を加える』ことができるようになることこそが、目的達成への重要な鍵となるからだ。  

1 Kommentar


Gast
04. Nov.

私も一生懸命が好きな人間でした。限界に挑戦するような…体を壊して初めて自分に優しくするのが先だった❗️と実感しました。先生が見守りながら引っ張ってくださるので少しずつ体力もついてきた気がします。数年かかっても良いので若い頃の体力と柔軟さをまた取り戻したいとよく深くなってきているこの頃です。😁

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