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執筆者の写真Midori Ono

セルフケアに至った背景

更新日:10月28日

アマチュアからプロの競技ダンサーに転向し、あまりの多忙さに体調を崩した時期がある。フルタイムで働き、定時後はスタジオでレッスンと練習。週末は、リハーサルやトレーニング。アメリ カ国内での試合のための遠征や、イギリスへのダンス留学など、休む暇はなかった。  


激怒の腰痛で全身が硬直して動けなくなることもあった。それでもダンスを続けていた。

毎朝全身に蕁麻疹が出始めた。肩こり、膝痛、頭痛、不眠、子宮筋腫、乳腺腫瘍(良性ではあったが手術で摘出)など、次々と体の不調や症状が現れ、いろんな病院や医者を渡り歩いた。

検査、 リハビリや薬を処方してもらい、当時、医療業界にどっぷり頼りきった生活が数年続いたが、そ の負のスパイラルから全く抜け出せるという光は見えず、ついに、競技ダンスをあきらめることにした。

身体の痛みが、精神的にも不安や落ち込みで自分が追い込まれ、将来の希望も持てず、人 生のどん底に落とされた状態だった。 


体調が悪ければ、医者にかかる。アメリカの医療業界は異常すぎて、医療費の支払いのために働いているのか?というくらい請求書が送り付けられてくる。そんな日々に、何のためにアメリカに 来て生きているのかすらも、よく分からなくなったものだ。  


よく生徒さんに聞かれる。『具合が悪くなることがあるんですか?』と。たぶん、一般人が経験している色んな問題は体験してきていると思う。あの時の背水の陣の思いがあったからこそ、私の セルフケアへの探究がスタートし、現在の日本での活動へと繋がっている。

人生の体験から学び、道をこれからも切り拓いて生きていきたい。 

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